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「介護施設」と一言でいっても、種類はさまざまです。費用も入りやすさも施設によって大きく違うため、「どれが親に合うのかわからない」と感じる方は少なくありません。
この記事では、介護歴20年の現役施設長が、主な介護施設をタイプ別に、費用相場つきでわかりやすく整理します。読み終える頃には、ご家庭の状況に合った施設の方向性が見えてくるはずです。
介護施設は大きく2種類に分けられる
介護施設は、大きく分けると次の2つに分類されます。
- 公的な介護保険施設(特養・老健・介護医療院など)
- 民間の介護施設(有料老人ホーム・サ高住・グループホームなど)
公的施設は費用を抑えやすい一方、申込みから入居まで時間がかかることが多いのが実情です。民間施設は費用の幅が広いぶん、比較的早く入居できる施設が見つかりやすい傾向にあります。
まずはそれぞれの特徴を見ていきましょう。
公的な介護保険施設(特養・老健など)
特別養護老人ホーム(特養)
原則として要介護3以上の方が対象の公的施設です。終身利用が前提で、費用を抑えたい方に向いていますが、地域によっては申込みをしてから入居まで数ヶ月〜数年待つケースもあります。
なお、要介護1・2の方でも、認知症の症状が重い場合や、単身で家族の支援が受けられないなど特別な事情がある場合は、「特例入所」として認められることがあります。該当するかもしれないと感じたら、施設や自治体の窓口に相談してみましょう。
介護老人保健施設(老健)
在宅復帰を目指すためのリハビリ中心の施設です。3〜6ヶ月ごとに在宅復帰が可能かどうかの判定が行われる仕組みになっており、長期間の生活の場としてではなく、一時的な利用を想定した施設という位置づけになります。ただし実際には、状態によって入所期間が延びるケースも多く、厚生労働省の調査では平均入所期間が約10ヶ月というデータもあります。
介護医療院
医療的なケアが日常的に必要な方向けの施設です。たんの吸引や経管栄養など、医療処置が必要な方の受け皿として設けられています。
いずれも「申込めばすぐ入れる」施設ではない、という点は知っておくとよいでしょう。
民間の介護施設(有料老人ホーム・サ高住など)
介護付き有料老人ホーム
施設のスタッフから介護サービスを受けながら生活する施設です。24時間体制で介護が受けられるところが多く、要介護度が高い方でも入居しやすい傾向にあります。
住宅型有料老人ホーム
生活支援は受けられますが、介護サービスは外部の訪問介護などを別途契約する形です。比較的元気な方や、必要な介護量が少ない方に向いています。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
安否確認と生活相談がついた賃貸住宅という位置づけです。自由度が高く、まだ介護度が軽い方の住み替え先として選ばれることが多い施設です。
グループホーム・ケアハウスなど
認知症の方向けの少人数共同生活(グループホーム)や、比較的自立した方向けの軽費老人ホーム(ケアハウス)もあります。費用や条件は施設ごとの差が大きいため、気になる場合は個別に資料請求して確認するのが確実です。
費用相場の一覧比較
複数の調査データをもとにした、月額費用のおおよその目安です。地域や施設によって差があるため、あくまで目安としてご覧ください。
| 施設種別 | 入居一時金 | 月額費用の目安 |
|---|---|---|
| 特養 | 原則0円 | 5万〜15万円程度 |
| 老健 | 原則0円 | 9万〜20万円程度 |
| 介護付き有料老人ホーム | 0円〜数千万円(平均690万円前後という調査も) | 15万〜35万円程度 |
| 住宅型有料老人ホーム | 0円〜数千万円 | 10万〜25万円程度 |
| サ高住 | 0円〜数十万円 | 10万〜25万円程度 |
※2025〜2026年時点の各種調査をもとにした目安です。施設ごとの差が大きいため、最終的な金額は資料請求や見学で必ずご確認ください。
施設長の本音
現場にいて感じるのは、「特養に申し込んでおけば安心」と思って待っている間に、ご家族の負担がどんどん重くなってしまうご家庭が多いということです。
特養や老健は費用を抑えやすい反面、入居までの時間が読めないという現実があります。その間、在宅での介護が難しくなってきているなら、有料老人ホームやサ高住も並行して比較しておくことを、私はいつもお勧めしています。
「公的施設に入れるまでのつなぎ」として民間施設を使う方も、実際には少なくありません。選択肢を狭めすぎないことが、後悔しない施設選びの第一歩だと感じています。
まとめ
- 介護施設は大きく「公的施設(特養・老健など)」と「民間施設(有料老人ホーム・サ高住など)」に分かれる
- 公的施設は費用を抑えやすいが、入居までに時間がかかりやすい
- 特養は原則要介護3以上だが、特例入所という例外もある
- 民間施設は費用の幅が広いぶん、比較的早く入居先が見つかりやすい
- できる範囲で、両方の選択肢を並行して比較しておくと安心です
一人で抱え込まず、まずは情報収集から始めてみましょう。
よくある質問
Q1. 特養と老健、どちらを優先すべきですか?
生活の場を探しているなら特養、リハビリをして自宅に戻ることを目指しているなら老健が基本的な考え方です。ただし待機期間の状況によっては、他の選択肢も並行して検討することをお勧めします。
Q2. 費用を抑えたい場合、民間施設は選択肢に入りませんか?
住宅型有料老人ホームやサ高住の中にも、比較的費用を抑えられる施設はあります。エリアやサービス内容によって差が大きいため、複数施設を比較してみることをお勧めします。
Q3. どの施設が合うか、自分だけで判断できるか不安です。
一人で判断するのは負担が大きいものです。資料請求をして、専門の相談員に条件を伝えながら候補を絞り込んでいく方法もあります。
介護施設選びは、情報が多いぶん一人で抱え込みやすいテーマです。まずは、ご家族の状況に合いそうな施設をいくつか比較してみることから始めてみましょう。
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複数の施設をまとめて比較したい方へ
特養・老健は入居までに時間がかかることも多いため、有料老人ホームやサ高住も含めて幅広く比較しておくと、いざという時に慌てずに済みます。みんなの介護で無料の資料請求をしてみると、条件に合う施設を効率よく絞り込めます。

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